RSウイルスによる呼吸器の感染症です。2歳までにほぼ100%の人が1度は感染するとされています。RSウイルス感染後の経過にそって、RSウイルス感染症について解説します。
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主に感染経路は飛沫(ひまつ)感染。2歳までに1度は感染する!
①飛沫感染
感染者の「くしゃみや咳」と一緒に飛び出したRSウイルスを吸い込むことにより感染します。
②接触感染
感染者と直接、濃厚に接触した場合や、ウイルスの付着したおもちゃやコップ、ドアノブなどに触れたり、なめたりすることによってウイルスが眼や咽頭(のど)、鼻の粘膜に付着して感染します。
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潜伏期(約4〜6日)
潜伏期は約4〜6日。約4〜6日の潜伏期の後に鼻水、38〜39℃の発熱など、かぜに似た症状が現れます。
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発症(約7〜12日)
鼻水・38〜39どの発熱に続いて咳が出現。初感染では細気管支炎・肺炎といった重篤な症状がおこることも!
鼻水や38〜39℃の発熱が数日続いた後、咳がみられるようになります。症状は通常、約7〜12日で軽快します。ただし、初めてかかった乳幼児の三分の一は、重症化して細気管支炎や肺炎に進展する場合があり、喘鳴(ゼイゼイ、ヒュウヒュウという呼吸音)や陥没呼吸(息を吸い込むとき胸の一部が陥没する)、呼吸困難がみられることがあります。
特に6ヶ月未満の乳児は重症化しやすいです。1歳以下の乳児では中耳炎の合併がよくみられます。
軽快
軽快後も予防が大切!
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軽快後も1〜3週間はウイルスの排出は続くため、予防に努めます。RSウイルスは繰り返し感染しますが、徐々に免疫ができて、軽い症状ですむことが多くなります。