折り紙で七夕飾りを作ったり、短冊に願い事を書いて、手芸の上達などを願います。
七夕とは
- 七夕ってどんな日?
七夕とは織姫さまと彦星様が天の川を渡って、1年に一度だけ出会える7月7日の夜のこと。短冊に願い事を書いて、笹竹に飾り付けます。
「雨が降ると天の川が渡れない」ともいわれて、てるてる坊主をつるした人も多いのではないでしょうか。かつでは旧暦の7月7日だったので、現在というところの8月上旬〜下旬ころ。昔は晴天率の高い行事だったようです。
月の動きに基づく旧暦では、「7日は必ず半月。その月も22〜23時頃には西に沈むため(※地方により多少時間がずれます)、夜半には天の川がよく見える日だったようです。
新暦の現在では、7月7日は日本の多くが梅雨のさなかです。ざっくり平均すると、晴れる確率は3割くらいです。でも、東海地方や山口県などには、「雨が降ったほうが縁起がいい」という言い伝えも残っています。
七夕飾りとは?
色とりどりの短冊やいろんな形の飾りを笹竹に吊るす七夕飾り。昔は高ければ高いほど星に願いが届くと考えられ、屋根の上まで高くかかげていたようです。
折り紙で作る七夕飾りにはいくつかの種類があり、「七つ飾り」と呼ばれます。それぞれに意味があるんですよ。
- 吹き流し
機織りやお裁縫の上達を願う飾りです。かつての宮中儀式で、五色の糸を長い針に通してお供えしていたものを、回で表現したものです。
- くずかご
清潔、倹約を意味しています。七夕飾りを作る時に出た紙くずを入れて飾ることも。
- 網(あみ)飾り
漁業の網(あみ)から生まれた飾りです。大漁を祈願しています。
- 折り鶴
家内安全や、長寿を願う飾りです。千羽鶴にする場合もあります。
- 巾着(きんちゃく)
金運の上昇や、貯蓄を願って飾ります。財布の場合もあります。
- 紙衣(かみこ)
折り紙で作った人形や着物の形のもののこと。裁縫の上達を願うほか、病気や災いの身代わりになってもらうという意味もあります。
- 短冊
「五色の短冊」に願いを書いて飾ります。五色とは、赤・黒(紫)・青・白・黄のこと。
五色の短冊の意味
「五色の短冊」とよく言いますが、なぜ五色なのでしょうか。
五色は、古代中国の「五行説」という自然哲学からきています。万物のすべてを構成すると考えられた5つの元素に、それぞれ色を当てはめたものです。
火(炎)=赤
水=黒
木(植物)=青
金(鉱物)=白
土(大地)=黄
のちに、青は緑も含むようになり、黒は縁起が悪いとして高貴な色である紫が用いられるようになっています。
〜制作紹介〜
年齢によって制作内容もかわってくるかなと思いますが、自分でお絵かきをしたり、のりでお星さまを飾ってみたり、彦星様と織姫様の服に模様をかいてみたり、たくさんの楽しみ方があると思います。