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初心者でも育てることができるトウモロコシの栽培方法(特徴、栽培時期、栽培手順・育て方のコツ、発生しやすい病害虫と対策など)を紹介します。
トウモロコシの栽培:日当たり・植える場所
トウモロコシは高温で日光をとても好むので、直射日光が当たる場所で栽培するようにしましょう。日陰は嫌い、栽培適温は、25〜30度です。
トウモロコシは、根をまっすぐ張るので、10号以上の大きめの鉢で一株、またはプランター深さ30センチ以上の大きめのものを使うと良いでしょう。
- 土作り
トウモロコシは、直根性で根を深く張るので、耕土は深めに掘ります。土壌酸度はph6.0〜6.5ほどの中性に近い弱酸性を好みます。
- 鉢植え・プランター栽培の場合
鉢植えやプランターでトウモロコシを育てる場合、表面の土が乾いたらたっぷりと水をあげます。開花期から収穫までは、水やりの回数を増やすというより、一回の水量を増やしてあげてください。
- 地植え栽培の場合
地植えでトウモロコシを育てる場合、雨が降らずに土が乾燥している状態が3日ほど続くようなら、水やりをします。開花期以降の収穫までは、1回にあげる水の量を増やして、土が軽く湿った状態を保つようにしましょう。
トウモロコシの栽培:水やり
トウモロコシは乾燥に弱いので、水やりは欠かさずやりましょう。特に開花期から収穫までは、水を切らすと先端まで実がつかなかったり、穂の太りが悪くなるので注意しましょう。
- 鉢植え、プランターの場合
鉢植えやプランターでトウモロコシを栽培する場合、表面の土が乾いたらたっぷりと水をあげます。開花期から収穫までは水やりの回数を増やすよりも一回の水やりの量を増やしてください。
- 地植えの場合
地植えでトウモロコシを栽培する場合、雨が振らずに土が乾燥している状態が3日ほど続くようなら水やりをします。開花期以降の収穫までは、1回にあげる水の量を増やして、土が軽く湿った状態を保つようにしましょう。
トウモロコシの栽培:種まき・植え付け
トウモロコシの種まき時期は、早生種なら4月下旬〜5月上旬に行います。発芽温度は25〜30度ですので、暖かさが安定したら種まきをしましょう。根が弱いので、直まきのほうがおすすめです。
- 鉢植え・プランター栽培の場合
鉢植えやプランターで種まきをする場合は、鉢の中心に深さ2センチほどのくぼみをつくり、重ならないように3粒ほど種をまいて、土をかぶせます。プランターの場合は、間隔を20センチあけて植えましょう。
- 地植え栽培の場合
トウモロコシ栽培の畝作りは、高さ15センチ、幅90センチで2条植えが基本です。まず、黒マルチを畝に張り、30センチの間隔をとって植え穴をあけていきます。植え穴は350mlの空き缶をギザギザに切ったものを使って開けていくといいでしょう。
トウモロコシの栽培:種まき後の苗の管理
トウモロコシの種まき後は水やりをして、土は乾燥させないように管理します。発芽までの日数は7日〜10日ほどです。発芽したあとすぐは鳥の被害にあいやすいので、寒冷紗をかけるなど予防しましょう。寒冷紗は2回目の間引きまでつけておくといいでしょう。
また、トウモロコシを植えてから収穫まで2回、間引きを行いましょう。間引きの際は、生長の良い方を残して、間引きしたい株を根本から切りましょう。
一本目の間引きは草丈10〜15センチほど、本葉が1〜2枚がでた、5月上旬から中旬ころの時期に2本立ちにします。2回目の間引きは草丈が30センチほど、本葉が4〜5枚でた、5月中旬〜下旬頃の時期に1本立ちにします。
トウモロコシの栽培:肥料・追肥
- 肥料
トウモロコシの肥料は、植え付け時の元肥の他、追肥として2〜3回施肥します。トウモロコシは野菜の中でも1、2を争う肥料食いとも言われているので、しっかりと施肥をして、良作につなげましょう。
- 追肥
一回目の追肥は、5月中旬から下旬の2回目の間引きが終わった直後に施肥します。畝の脇側のマルチを少し外して持ち上げ、畝の両脇に1m2あたり20〜30グラムほどの化成肥料を均一に巻いていきます。指先で土をほぐしながら混ぜ合わせ、株元に土を寄せてマルチを元に戻します。
二回目の追肥は、5月下旬から6月上旬です。同じようにマルチを少しめくり、畝の両側に化成肥料をまいていきます。株の育成を見ながら、その一ヶ月後の6月下旬から7月上旬に3回目の追肥をしてもいいでしょう。
黒マルチは草丈50センチを目安に、2回目、もしくわ3回目の追肥のタイミングで剥がしましょう。
トウモロコシの手入れ
トウモロコシは野菜の成長にしたがって、不定根と呼ばれる株を倒れにくくする根が、茎の根元部分から生えます。2回目の追肥の際に、根本に小高く土を盛って土寄せをすることで不定根が増え、株がより安定します。
また、トウモロコシは一株につき一つしか収穫できないため、6月下旬〜7月中旬に生えてくる余分な脇芽(雄穂)を整理しておくと良いでしょう。
基本的には一番上についた雄穂を残し、下の部分の雄穂は、根元から折り取るかハサミで剪定します。もし一番上の雄穂の生育が悪い場合は、一番大きい雄穂を残しましょう。取り除いた雄穂はヤングコーンとして、サラダなどに利用できます。
トウモロコシの増やし方:人工受粉
家庭菜園でトウモロコシ数株のみを栽培している場合、自然には受粉しにくいので、人工授粉が必要です。人工授粉を行う時期は6月下旬から7月中旬です。
人工授粉は、株頂部にできる雄穂を切り取り、雄穂のひげに擦り付けて行います。花粉をしっかりひげに付着させて受粉させないと、部分的に粒が抜けたり、不揃いのトウモロコシになってしまうので、注意してください。
トウモロコシの収穫
トウモロコシの収穫は7月中旬から8月中旬です。雄穂のヒゲが茶色く枯れてきたら、それが収穫のサインです。手でつかんで、折り取るように収穫してください。
トウモロコシの保存
トウモロコシは収穫してから、すぐに鮮度、甘さが落ちていきます。保存する場合は、枯れたヒゲ部分を切り落として、皮は剥がさずに一本ずつラップに包んで冷凍してください。一ヶ月ほど保存可能です。
トウモロコシの栽培:注意する害虫・病気
トウモロコシはアブラムシやアワノメイガの幼虫の被害にあいやすいです。アブラムシ対策には、銀ライン色のマルチが有効です。アワノメイガは雄穂が出始めた時期から7日間間隔で散布することで、防除に繋がります。
トウモロコシってどんな野菜?
- 栄養
トウモロコシはイネ科の野菜で、炭水化物の他、ビタミンB1,B2、Eや各種ミネラルが豊富にあることから、栄養バランスの良い食材といえます。
- 種類・品種
トウモロコシにはいくつかの品種がありますが、特にスイートコーンは甘みが強いため人気です。
トウモロコシのプリッとした独特の食感や甘みを楽しむには、鮮度が命と言っても過言ではありません。その日の朝に収穫して、鮮度の高いうちに美味しく味わいたいと思ったら、ぜひベランダや庭の畑で育ててみてくださいね。